新型コロナに感染した際に保健所がこれまで患者に貸し出したパルスオキシメーターが大分県内でも300個以上が未返却となっていることがわかりました。

新型コロナの陽性者に県内の保健所などが無料で貸し出していたパルスオキシメーター。療養中に指先で血液中の酸素飽和度を測るための医療機器です。

(中島記者)「新型コロナの在宅療養者に貸し出されていたこのパルスオキシメーター県内では1割以上が未返却となっているということです」

大分市保健所では新型コロナが5類に移行した今年5月まで自宅療養者などにパルスオキシメーターを貸し出していました。しかしある問題が…

(大分市保健所 保健予防課・内藤文子さん)「1027個保健所のほうで貸し出しに使ってたんですが、そのうちの195個のほうが未返却になっております」

パルスオキシメーターは症状が回復したあと郵送で返却することになっていますが、大分市では2割近くが未返却。さらに県が管轄する大分市以外の保健所でも合わせて111個が返ってきておらず、県内での未返却は306個にのぼります。なぜ返却されていないのでしょうか。

(内藤文子さん)「小さいものになるので療養期間中使われてちょっと紛失してしまったというお話が多かったです」

大分市保健所の購入したパルスオキシメーターは一個7000円から1万5000円。すべて国の交付金で賄われています。

(大分市保健所 保健予防課・内藤文子さん)「今後また新たな感染症が生じることも予想できますので、そのときにまた使えないという状態がないように公共の財産になりますので見つかり次第、こちらに返却いただければと思っております」

県と大分市はホームページで返却を呼びかけていて、どこに返したらいいかわからない場合は最寄りの保健所に連絡してほしいとしています。