原子力発電所が立地する新潟県柏崎市の大学生が、電力の消費地である東京の大学生と原子力発電をめぐって意見を交わしました。「もし自分が〇〇なら…」学生たちはさまざまな立場で想像しながら考えを深めていました。
この交流会は、環境問題やエネルギー問題について調査、研究を行う柏崎市のNPO法人が開いているもので、今年で19年目です。

電力の「生産地」にある新潟工科大学と「消費地」にある東京都市大学の学生が参加し、使用済み核燃料の最終処分場について議論を深めました。

話し合いのテーマは「あなたが住んでいるまちに処分場ができたら」。

【NPO法人地球感 品田史夫 理事長】「あなた方が“村長の立場で”考えてみましょう」

最終処分場の選定をめぐっては現在、北海道の2つの自治体で文献調査が進んでいます。

【学生は】「使えるお金が増えれば、町民の生活の質は上がりそう」

【学生は】「文献調査を受けることによってあまり知られていなかった村自体が有名になるんじゃないかな。だけど、反対意見として村に風当たりや風評被害だったりが強くなってしまうのではないかな」

学生たちはもし自分が自治体のトップだったら…住民の一人だったら…と、それぞれの目線で想像しながら賛成・反対意見を出し合いました。

【新潟工科大学の学生(22)】「(学んだのは)自分1人という考え方ではないというところ。全員に納得してもらうというのは難しいと思うが、ある程度妥協できる点を探してほしいというのが、もし自分が首長になったときとか、今の首長に思う」

【東京都立大学の学生(19)】「東京に住んでいると、地域の人たちの考えや、どう思っているかというのがわからないので、(交流会で)それを知れたので、それを踏まえた上でまた原子力について学ぼうと思った」

処分場について、学生たちは一人一人が自分事として捉え理解を深めていました。