オーストラリアで原因不明の腹痛や記憶障害などに悩まされていた女性の脳から、全長8センチの生きた線虫が摘出されました。世界で初の例だとみられています。
29日に発表された医学誌によりますと、患者はオーストラリア在住の64歳の女性で、おととし、腹痛やせきなどの症状を訴え、病院で投薬などの治療を受けました。
翌年には記憶障害も発症し、MRI検査で脳の前頭葉に異常がみられたため手術が行われ、脳内からひものような動くものが見つかりました。
執刀医の同僚医師
「脳を手術して、生きているものが取り出されるなんて想像もつかない」
取り出されたのは、全長8センチ、直径1ミリの線虫で、通常はヘビなどにみられる寄生虫だということです。ロイター通信は、生きた線虫が脳から取り出されるのは世界で初めてだとしています。
女性は野草を食べて感染したとみられていますが、現在、体調は回復し、自宅に戻っているということです。
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