安全資産とされる金の国内小売価格が初めて1グラム1万円を超え、過去最高値を更新しました。

大阪市場で取引されている金の先物価格で取引の中心となる「24年6月もの」が一時、1グラム9052円をつけ、過去最高値を更新しました。

こうした流れを受けて、金の小売り大手・田中貴金属工業のきょうの金の小売価格は、きのうより28円高い1グラム1万0001円を記録し、初めて1万円の大台を突破しました。

円相場が1ドル=146円台と円安水準で推移していることが価格を押し上げているほか、中国の不動産業界の不況による経済先行き不安から、安全資産とされる金の需要が高まっています。