中国が日本産水産物の輸入を禁止した対応に、山口県内からは心配する声の一方で、冷静な反応も見られます。
観光、流通の関係者に話を聞きました。
外国人観光客に人気の下関市の唐戸市場では、コロナ前のにぎわいが戻りつつあります。
そうした中で、市場を訪れる中国人の客足が遠のくなどの影響を懸念しています。
株式会社「海」・杉山匡秀社長
「いろんな国から来ていますので、私どもも安心、安全な消費財という提案・提供しておるので、ぜひいらっしゃってほしいなと。
処理水の放出が始まったばかりなので、今後どのような影響になってくるかっていうところの心配は、正直あります」
一方、流通の関係者からは冷静な反応も聞かれました。
萩市の「山口はぎ魚市場仲買人組合」では影響は小さいとみています。
アカウニ、サザエ、などで中国への輸出はありますが量が少ないためです。
多くが国内での流通で現在も、国内販売に力を入れています。
山口はぎ魚市場仲買人組合・吉光敬典組合長
「東京大阪等々の全国的な需要、注目度が高い魚があるので、社会状況がこうなったからどうこうというような感じはまだ今のところ見られない感じですね」
ただ、量は少ないものの、中国での人気が高い水産物もあるそうです。
「中国を中心とした韓国シンガポール等々の富裕層がやはり萩のウニをというので希望があるというのはうかがってますね」
萩の魚介類は年々漁獲量が減っているため国内の市場では、高値安定で推移しているということです。














