個性あふれるアーティストらが活躍する岡山市の就労支援A型事業所「ありがとうファーム」と、倉敷市の大原美術館が共同で作品制作などを進める連携協定を結びました。
大原美術館 児島虎次郎記念館で開かれた締結式には、大原美術館の大原あかね代表理事と、ありがとうファームの木庭康輔代表取締役が出席し、協定書を交わしました。
協定では、大原美術館の収蔵品をモチーフに、ありがとうファームの障害があるアーティストらが作品を制作するなどし地域の魅力発信を目指すとしています。
(ありがとうファーム 木庭康輔 代表取締役)「(ありがとうファームの)メンバーたちも大原美術館のような歴史ある美術館と協働して活動ができることを本当に喜んでいます。また、自分たちの作品が大原美術館を通して社会に発信されていくことにやりがいを感じています」
今年5月には休館日に美術館を貸し切りにして、ありがとうファームのアーティストたちが作品を鑑賞して意見を交わす対話型鑑賞を行っていて、締結式の会場でも、モネの「睡蓮」からインスピレーションを受けて制作した多様な作品が並びました。
(大原美術館 大原あかね代表理事)「バリアフリーというものそれをどう考えていくかそのために皆様に知っていただく、『知ることで障害をなくす』そういったところで活動を続けたいと思っています」
9月23日には、児島虎次郎記念館で、ありがとうファームのアーティスト29人が描いた睡蓮が展示されるということです。