19歳男子大学生がひき逃げされ死亡した事件で、容疑者が27日逮捕されたことについて大学生の父親は「次のステップに進むめどができた。多くの人が動いてくれて感謝している」と語りました。

今月17日の午後11時ごろ、富山市婦中町響の杜の市道で、実家に帰省していた金沢市の大学2年生、山田翔向さん(19)が乗用車にはれられ、死亡しました。はねた車は現場から逃走したため、警察はひき逃げ事件として捜査していました。

警察が容疑者を逮捕したとの知らせを聞き、27日夜、翔向さんの父親が取材に対し、次のように語りました。
記者:「容疑者が逮捕されたと聞いて、どう思いましたか?」
死亡した山田翔向さんの父親:「具体的に犯人の名前とか、場所とか、勤め先とか聞いたが、正直まだ目で見たわけではないので、犯人に対して明確に怒りの気持ちや、具体的な希望はまだない。いずれ知らなきゃ行けない事実を知って、どうすればいいのか…新しい情報を咀嚼できていない。警察から聞いた直後なので…」
記者:「今後についてはどのように考えますか」
山田翔向さんの父親:「次のステップに進むめどができた。これまでは亡くなったせがれの死に対し、どうのこうのとやってたが『じゃあ、次どうするんだ』ってなっていたときに、何をしていいのかわからない期間が長期化するのが怖かった」
記者:「警察の動き、捜査について思うことは?」
山田翔向さんの父親:「警察と今後のことを話したが、暑い中何人もの方が動いているのも理解している。自動車販売店の方からの通報だったとも聞いた。多くの方が動いてくれていて、感謝している。大きな一歩になった」
父親によりますと、27日夜に警察官が自宅を訪ねてきて、容疑者を逮捕したまでの経緯や容疑者の供述などにつて説明を受けたということです。
