2022年の参院選比例代表に、日本維新の会公認で出馬した上野蛍氏が、選挙期間中に複数の選挙事務所を設置したとされる問題で、上野氏は今月26日に開かれた富山維新の会の役員会終了後、報道陣の取材に対し「現時点ではコメントできない」としました。

参院選の比例代表においては、公職選挙法で複数の選挙事務所の設置が禁じられていますが、上野氏は2022年の参院選で、選挙管理委員会に届け出た富山市一番町の事務所とは別に富山市総曲輪にも事務所を設けていたとされています。

富山維新の会が、問題発覚後に富山市総曲輪の物件で賃貸契約を結んでいた不動産会社に確認したところ、7月下旬に上野氏の関係者が訪れ賃貸契約書の「用途」について「選挙事務所」から「物品の保管管理」に書き換えるよう依頼があったということです。

これらの問題について、8月26日の富山維新の会役員会後の記者会見で、呉松福一幹事長は「きょう現在、調査が不十分で調査を継続している。処分を前提に調査をしているわけではないが内容によっては処分もあるかもしれない」とし、現時点では複数の事務所が設置されていたかを判断することはできないとしています。
役員会後に報道陣の取材に応じた上野氏は…。

上野蛍氏:「私の方で今、勝手にコメントできる状況ではないもんですから…今、現時点では私のほうからはコメントを差し控えさせていただきますので、また後日改めてという形になると思います」

現時点ではコメントできないとし、後日改めて説明する場を設けたいとしました。