もうすぐ9月、まだまだ暑い日が続きますが秋の味覚が実りました。

山口県周南市須金地区ではピオーネが収穫の時期を迎えています。

安達誠アナウンサー
「大粒に実ったぶどう黒いダイヤとも呼ばれているピオーネです。私の顔と比べてみてもこの大きさ。このぶどうがですよ、こちらご覧下さい、たくさんなってるでしょう、広さはおよそ80アールもあるんです」

周南市の須金フルーツランドのひとつ今田巨峰園では今年およそ2万5000房のぶどうができました。

中でも看板はこの「ピオーネ」。

糖度は文句なしの18度、さわやかな酸味もあり種もなく、皮ごと食べられるのも魅力です。

安達アナウンサー「口に入れた瞬間果汁がぱーっと広がるんですよ。食べ応えもあります。そして甘さだけじゃなくて酸味もあるのがいいですよね。何個でもいけちゃいます」

毎年、このブドウを待っている人も多く遠くからの注文もあるということです。

今田篤さん
「今年もよく頑張ってできてくれたと思うんですよ、暑かったけどですね、本当にぶどうに感謝です」

このぶどう園を経営するのは御年88歳の今田篤さん。

栽培のポイントを聞いてみると。

今田篤さん「私は学問もしてないし古い人間ですから経験と勘による栽培ですね。これをうまく自然との調和のなかでおいしいぶどうを作れれば最高の人生だと思ってます」

今田さんがぶどうの栽培を始めたのは36歳のころ。

妻の保子さんの支えのもと試行錯誤を繰り返しながら育ててきました。

「日本の農業は手が入っていて愛情があって、1つの理想を持ってこだわって作っていくそのことがぶどうに限らず他の作物でも世界に対して立ち向かって勝っていける1つの農業の姿勢だと私は思っています」

今田保子さん「(最初のころは)7房獲って1キロだったんです、それが今は1房で1キロ、大きくて見ただけでおいしいというぶどうを作りたいと思ってるんです」

「心からおいしいと思ってもらえるぶどうをつくりたい」

今田さんの思いは、50年以上たったいまも変わりません。

今田篤さん「家内と話すんですけど誓願を立てて91歳まで頑張ろうとこんなことを、らちもあかないことを考えるんですけどね」

丹精込めて育てられた秋の味覚、みなさんも味わってみてはいかがでしょうか。

今田巨峰園の入園は無料で1キロ1810円から量り売りです。