東京電力 柏崎刈羽原発で人の侵入を確認するために設置された照明設備の一部が、7か月にわたって点灯されていなかったことがわかりました。
原因について稲垣武之 所長は、「情報の引き渡しが不十分だった」と話しました。

東京電力によりますと今年6月、人の侵入を確認するために設置が求められている照明設備について、去年11月に8台を新たに設置したものの、7か月にわたって電源に接続されておらず点灯していなかったことが分かりました。

この照明は原子炉建屋など重要な設備の周りで不審な人物などの監視にあたる「周辺防護区域」に設置されています。

現在は復旧しているものの、原子力規制庁の検査では「8台のうち1か所で監視に支障がある照度だった」と判断されたということです。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「セキュリティーに関わる機能の問題なので、あってはいけないこと、しっかり是正をしなければいけないこと。まだ未熟な部分があったと改めて認識している」

核セキュリティー上の不備が相次いで発覚し、事実上の運転禁止命令が出されている柏崎刈羽原発。

稲垣武之 所長は今回の原因について、「関係者間で情報を引き渡すプロセスが不十分だった」としています。