家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる東京23区の消費者物価指数は8月中旬時点の速報値で去年より2.8%上昇しました。上昇幅は先月よりも0.2ポイント下がり、2か月連続で縮小しました。

全国の指数に先立って公表され、先行指標として注目される東京23区の8月中旬時点での消費者物価指数は変動の大きい生鮮食品を除いた指数が105.3となり、去年の同じ月と比べて2.8%上昇しました。

燃料価格の下落などにより光熱費が下がったため、上昇幅は先月よりも0.2ポイント下がり、2か月連続で縮小しました。

ただ、食料品は値上がりが続いていて、生鮮食品を除く食料は8.9%上昇しました。具体的には、▼プリンが38.6%、▼鶏卵が31.9%、▼あんパンが16.7%上昇しました。

また、物価上昇はサービスにも及んでいて、一般サービスは2.3%上昇。1994年3月以来、29年5か月ぶりの水準です。

特に、外国人観光客によるインバウンド効果などで、▼宿泊料が18.1%上昇したほか、▼携帯電話通信料が10.2%、▼外食が6.8%上昇しました。