大きな手術や交通事故などの治療に必要な血液を提供する献血ですが、年々献血をする人の数が減っています。
2009年以降で県内で献血をした人は、年々減っていって、去年はおよそ5万人でした。
特に20代、30代が大きく減っているのがわかります。40代、50代が1万2000人を上回り続けているのに対し、20代では2009年の6割、30代ではその半分以下となっていて、献血は4、50代の人に支えられているのです。
若年層にも献血にまずは興味を持ってもらおうと、高校生を対象にした体験会が山口市でありました。

「ふりだけですのでね。じゃあ力入れたまま向こう向いていてくださいね。はい、入った感じですが、痛みの方は大丈夫でしょうか」
参加したのは、下松高校、小野田高校、厚狭高校の生徒15人です。
献血が行われている「やまぐち献血ルームForyou」で、医師の問診を受けたり、日ごろ献血が行われているいすに座って、献血の流れの説明を受けたりと、模擬体験をしました。
下松高校3年 江舟輝莉さん
「看護師さんたちの声かけとかも優しかったり、丁寧に説明していただいたので、安心して受けることができました」
中には実際に献血をして、体験会に参加した生徒もいました。
血液が不足する状況を知って、行動に起こしていきたいといいます。
下松高校3年 小西結稀さん
「友達とか親とか、そういうところから広めていって、学校でポスターとか作ったりとかしてみたいなと思いました」
県健康福祉部薬務課 藤山達夫主任
「いきなり献血っていうのはハードルが高いと思うので、若い方には、まずは献血を知ってもらう、そこから自分が何をできるかっていうのを考えていただいて、できることから、いのちをつなぐボランティアですので」
現在、特にO型の400ミリ献血が不足していて、県では協力を求めています。
「献血を知る」ことから始まり、ひとりひとりができることを考えていけるといいですね。














