東京電力が24日午後に実施した福島第一原発の『処理水の海洋放出』に先立ち、香港政府は、新潟県を含む10都県の水産物の輸入を禁止すると発表しています。

これを受け23日に新潟県の花角英世知事は「なぜ新潟が…と理解に苦しむ。科学的で冷静な議論が必要だ」と述べました。

花角英世知事は、東京電力が処理水を海洋放出することについては「新潟県として答えることはない。国において適切に対応してもらいたい」としています。

一方で、香港政府が発表した「禁輸対象10都県」のなかで、日本海に面する府県のうち新潟県だけが対象になっていることに触れ「太平洋側の福島県とは確かに海洋ではつながっているが、新潟県までの間にはさまざまな県も通る。なぜ新潟の水産物だけが“禁輸対象”なのか、理解に苦しむ。科学的で冷静な議論が必要だ」と話しました。