■第19回世界陸上競技選手権大会 第4日(日本時間23日、ハンガリー・ブダペスト)

日本勢3選手が準決勝に進む快挙となった男子400m。予選で44秒77の日本記録をマークした佐藤拳太郎(28、富士通)は44秒99の1組5着。佐藤風雅(27、ミズノ)は日本歴代3位、自己ベストの44秒88をマークするも2組4着、3組3着の中島佑気ジョセフ(27、ミズノ)も45秒04で自己ベストの走りを見せたが、いずれも決勝進出条件(各組2着+3着以下タイム上位2人)を満たせず。日本人32年ぶりとなる決勝進出はならなかった。

7月のアジア選手権を日本歴代2位の45秒00で優勝。予選で91年東京大会の高野進さんの日本記録を100分の1秒更新する44秒77をマークした佐藤拳は、右手で胸に手をあて静かにスタートの時を待った。まずまずのスタートを見せるも隣を走るA.ワトソン(21、ジャマイ)が抜け出し、5着でフィニッシュ。予選に続く44秒台となる44秒99をマークしたが決勝進出はならなかった。

予選で44秒97の佐藤風は、前を走る前回銀メダリストのK.ジェームス(30、グレナダ)に食らいつき、粘ったが4着で準決勝敗退。日本歴代3位、自己ベストの44秒88をマークしたが悔しい結果となった。

日本選手権覇者の中島は一番外側のレーン。6人中2人がレース途中で倒れこむ波乱となった最終3組のレースで2着争いを繰り広げた。惜しくも0秒1差で3着に終わり、決勝に駒をすすめることはできなかったが、自己ベストの45秒04をマークした。