甚大な被害をもたらした台風7号の接近から、22日で1週間となりました。鳥取県鳥取市佐治町では、最後まで残っていた断水も22日未明に解消。県は、佐治町に災害復旧復興本部の現地事務所を置きました。
大雨から1週間。最後まで断水が続いていた鳥取市佐治町加瀬木と高山では、22日午前3時半に、ようやく水が出るようになりました。
住民は
「風呂とトイレとね、それが一番困りましたけど、まあこれでやれやれで。」

台風7号の被害は鳥取市佐治町に集中しました。台風が最接近した15日には、1時間に97.5ミリの記録的な雨量を観測。佐治川が激しい流れとなって両岸の道路をえぐり、橋を流しました。
道路が寸断されたため、一時は佐治町全域が孤立状態となりましたが、応急工事や迂回路の確保で18日までに孤立は解消。また、断水は一時400戸以上に及びましたが、応急の水道管で、最後まで続いた120戸あまりの断水も、22日未明に解消しました。
記者 日野彰紀
「橋や道路に貯まった土はすっかり乾いて土埃となって舞い上がります。暑さと土埃の中で復旧作業が続いています。」
復旧工事が各所で進む佐治町に、鳥取県は22日、災害復旧復興本部の現地事務所を置きました。
孤立が解消したとはいえ、自由に通行できるのは山道を通る迂回ルート。生活道路となる川沿いの国道などの復旧は、これから本格化させることになります。
鳥取県 平井伸治 知事
「やはり現地にいて皆さんの声に接しながら進めていくのが大切だと思いますので。ここで道路や河川、農地など、災害対応をしていきたいと思います。」
台風7号の接近から1週間。孤立や断水など、直接的な生活への支障こそ解消されましたが、本格的な復興への道が長丁場となることは避けられません。