伊豆の観光業界が抱える慢性的な人材不足の問題を解決しようと高校生が考えた職業体験会が8月21日開かれ、関東から大学生や専門学校生が参加しました。
伊東市のリゾートホテルにやってきたのは、関東圏の大学生3人と専門学校生1人です。宿泊代は無料。21日から1泊2日、伊東の地でホテル業務を体験してもらおうというこの企画。考えたのは、地元の伊豆伊東高校でビジネスについて学ぶ島崎佳奈さんと堀内陽向さんです。
<伊豆伊東高校3年 堀内陽向さん>
「人材不足によって供給が追いついていないとうニュースを見ました。伊東でもこういった問題が深刻化しているので、何か手助けができないかと思ってこのプランを考えました」
伊東温泉旅館ホテル協同組合によりますと、伊東市内の宿泊業界では新型コロナの感染拡大以降、慢性的な人手不足が続いていて、募集をしてもなかなか人が集まらないのが現状だといいます。
<伊豆伊東高校3年 堀内陽向さん>
「地元の人だと見えない部分も、県外の人だと新しい発見として見えてくる部分も多いと思うので、県外の人に発信することで地元に働きに来てもらうことが大事だと思う」
高校生のアイデアを形にし募集した結果、集まってきた4人。大学生たちは早速客室に移動し、清掃部門の担当者からベッドメイキングを教わりました。
<ベッドメイキングの様子>
「折り目が中央に来ている状態にして、山が上を向いている状態にします。このままこう」
「分かりました」
「こうしたらピッと張るので」
<参加した学生>
「めちゃめちゃ大変です」
「なかなかの重労働でびっくりしてます」
その後、総支配人と将来の希望や働き方について意見を交わしました。
<サザンクロスリゾート 御供幸広総支配人>
「いろんなことに可能性を感じる企画だと思いますし、大学生や高校生と会話する機会が少ないですから非常にいいと思います」
<高崎商科大学3年 安原立大さん>
「自分の中ではお金も重要だけど、やりがいが重要だと思っていて、やりがいを(宿泊業者が)PRできるかだと思う」
<横浜スイーツ&カフェ専門学校 矢口陽菜さん>
「仕事の内容やお金よりは自分が働いていて苦じゃないところがいいと思う。人柄を優先していきたい」
高校生のアイデアがきっかけにできた縁を生かせるか?それは伊豆の観光業が魅力ある職場になれるかにかかっているようです。
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