“炎をともなわない”火災旋風も

日比キャスター:
炎の竜巻と申し上げましたけれども、実は、炎をともなわない火災旋風もあるということで実験映像があります。

炎の左側から風が吹いている状況。白い煙を入れ、空気の動きが見えるようにすると、炎の右側に、燃えているようには見えないが、風と炎の影響で、竜巻が何個も発生している。これが“炎のない火災旋風”です。

この場合、猛烈な風に伴って、広範囲に火の粉を飛ばすことから、火が燃え広がってしまうということで、炎のない火災旋風も、広く火災が広がってしまう原因のひとつになるということなんです。

火災旋風のメカニズムを研究している東京理科大学の桑名一徳 教授によりますと、この火災旋風は、「詳細なメカニズムは解明されていない。この先、解明されることで、安全な避難場所や、避難方法が分かってくるのでは」ということです。