長期化している八代海の赤潮被害。そのさなか接近したのが、台風6号でした。どのような影響が出たのでしょうか。

先週、九州の西側を通過した台風6号。漁業関係者はこの台風で、赤潮被害が軽減されると期待を寄せていました。しかし…

大道漁協 尾上徳廣 組合長「海の中を波浪とかでかき混ぜていただいたら赤潮が拡散する。それを期待していたんですけど、残念です」

県はおとといまでに、上天草市や天草市・津奈木町で養殖のブリやカンパチなど66万2950匹が死んだと発表。台風の通過後、八代海の一部海域で、プランクトンが増加したということです。

なぜ、台風が赤潮の拡大に繋がったのでしょうか。

県水産研究センター 山下幸寿 次長「今回台風でかなり雨が降って、陸地からの水の栄養素の流入が大きかったということがひとつの要因だと思います」

県水産研究センターによりますと、大雨で川から海に流れ込む水の量が増加し、それにともなってプランクトンが好む栄養素も多く流れ込んだことで、被害が拡大したとしています。

トラフグの養殖業者を取材すると、去年の大規模な赤潮で稚魚の多くを失い、今年は4万匹と稚魚が少なかったにも関わらず、すでに3万5000匹が死んだということです。

一方、赤潮が落ち着きを見せている海域も。ここでは筏に船がつけられ、マダイの出荷作業が進められていました。

漁業関係者は行政に支援を求めています。

尾上組合長「国、県に対して、どうか強い支援を、養殖業者を助けていただきたいと思っております」