■第105回全国高校野球選手権記念大会・第11日目 3回戦 履正社 3-4 仙台育英(17日・甲子園球場)
夏の甲子園連覇を狙う仙台育英(宮城)は、強豪・履正社(大阪)との激戦を制し、2年連続のベスト8進出を決めた。2回に2点を先制すると、一度逆転されたが同点の8回にスクイズで勝ち越しに成功し、1点差で逃げ切った。
19年以来、4年ぶりの優勝を目指した履正社は、終盤にチャンスを作ったが惜しくも敗退となった。
仙台育英の打線は2回、履正社先発の増田壮(3年)を相手に、2死一塁で鈴木拓斗(2年)が大会17号の2ランを放ち先制。
先発の湯田統真(3年)は、1回を3者凡退に抑えたが、2点先制直後の2回に連続タイムリーを浴び、すぐさま同点に追いつかれた。さらに3回はヒットとエラーで1死三塁とすると、守備陣のミスが重なり履正社に勝ち越しを許した。
追いかける側となった打線は4回、2死一・二塁から四球で満塁とすると、橋本航河(3年)のタイムリーで3-3の同点。両チーム互いに譲らぬ展開となり、中盤は両チーム拮抗した状態が続いた。
6回は湯田に代わり高橋煌稀(3年)が2者連続三振を含む3者凡退。3-3のまま迎えた7回の攻撃は、先頭の高橋がヒットで出塁すると、送りバントで二塁へ。ここで履正社は2人目・福田に交代し、1番・橋本航河(3年)の二ゴロで2死三塁としたが、山田脩也(3年)が中飛に倒れた。
だが8回は1死三塁の場面で尾形樹人(3年)がスクイズを決め、終盤に4-3と勝ち越しに成功。1点リードのまま迎えた9回裏、高橋はヒットでランナーを背負ったが、最後は併殺打で逃げ切った。