2人の妹の面倒を見る「ヤングケアラー」の高校生たちが実体験をもとに発案した新しい形の「子ども食堂」が8月16日、1日限定で開かれました。
静岡県伊東市の商店街にある居酒屋「笑(しょう)あん」に集まってきた子どもたち。この店は高校生が考案した8月16日、1日限定の「毎日版子ども食堂」です。
伊豆伊東高校で地域を活性化させるビジネスプランについて研究する高校生3人が提案したのは「毎日版子ども食堂」。居酒屋など飲食店の利用客に一口100円で寄付を募り、5口たまると子ども1人が1回分、食事ができるという仕組みです。
発案者のひとり、平松美紅さんは2人の幼い妹の面倒を見る実体験からこの仕組みを思いつきました。
<伊豆伊東高校 平松美紅さん>
「妹がいるんですけど、両親が共働きで、食事の面倒が大変だったっていうことから、何か手助けができないかなと思ってこのプランを考えました」
子どもたちのために集まった寄付は、235口=食事にして47人分。協力した居酒屋のオーナー安藤健雄さんとも打ち合わせを重ね、どんな年代の子どもでも食べられるカレーが用意されました。
<男の子>
「2杯食べました。すごくおいしかったです。みんなで友達と食べるのは楽しいです」
<女子高校生>
「ひとりじゃないなって感じで温かみを感じますね」
<伊豆伊東高校 平松美紅さん>
「これがどんどん広がっていけば、食事を必要としてる子どもたちが笑顔で食べられるだろうなって思いました。ゆくゆくは全国に広げていきたいと思います」
平松さんたちは「今後は、毎日開催するために研究を重ねていきたい」と話しました。
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