ロシアのプーチン大統領は安全保障に関する国際会議でウクライナ侵攻をめぐり「西側が火に油を注いでいる」と主張しました。

ロシア プーチン大統領
「ウクライナをみれば火に油を注いでいるのは明らかだ。紛争をさらに煽り、他国を紛争に引き込むためにあらゆることが行われている」

プーチン大統領は15日、各国の軍事関係者らを集めた安全保障に関する国際会議にビデオメッセージを寄せ、世界各地で起きている緊張は「西側の利己的な新植民地主義的な行動が原因だ」と主張しました。

会議ではショイグ国防相が演説し、ウクライナがアメリカから供与された殺傷力の高いクラスター弾を使用しているとして、「ロシアはクラスター弾を使用してこなかったが、その方針は見直すことができる」と述べました。

国際人権団体はロシアとウクライナの双方がクラスター弾を使用していると発表していますが、ロシアが今後、クラスター弾の使用を本格化させるおそれもあります。

会議には中国の李尚福国防相のほか、ベラルーシなどの国防相らが参加しました。

この会議はモスクワ郊外で14日から始まった国際軍事フォーラムの中で行われ、ロシアとしては中国などとの軍事的な結びつきを一層強めたい狙いがあるとみられます。