測定期間は10分の1に短縮
この研究所は国から委託を受け、千葉県などで魚を冷凍し乾燥させる「精密分析」を行なっていましたが、結果が出るまで40日ほどかかっていました。しかし、漁場に近い多賀城分室で、燃焼装置を使う「迅速分析」を実施することで測定期間を3日ほどに短縮できるということです。

海洋生物環境研究所 松本陽主任研究員:
「なるべく早く安全、安心に繋がるデータを提供するというところで迅速分析というのは理にかなっている。千葉県の研究所に持ち込むよりは早く分析に取り掛かれるというところが一番のメリット」

国が委託する放射性物質の検査施設が宮城県内に開設されるのはここが初めてです。この施設を含め研究所では年間でおよそ180個の検体を「迅速分析」する予定です。