パラグアイに向かっている台湾の頼清徳副総統が経由地のアメリカを訪れたことに中国が猛反発しています。頼氏の「台湾独立」に関するかつての発言も関係しているようです。

「台湾がんばれ!」

12日夜、支持者が熱烈に歓迎する中、経由地のニューヨークに立ち寄った台湾の頼清徳副総統。来年1月の総統選にむけ、アメリカとの良好な関係をアピールする狙いがありそうですが、これに反発したのが中国です。

「一つの中国原則」を主張する中国は、「アメリカと台湾のいかなる公式交流にも断固反対する」とし、さらに頼氏についても。

中国外務省
「台湾独立という立場をかたくなに守っており、完全なトラブルメーカーである」

与党・民進党から総統選に出馬予定の頼氏は、蔡英文政権同様「台湾は中国の一部ではない」としつつも、独立ではなく「現状維持」を強調しています。

一方で、民進党が定めた目標や方針を示す綱領には「台湾共和国の建設」と明記されています。2014年、当時台南市の市長だった頼氏は訪問先の上海で中国側の学者から綱領について批判されると、こう反論していました。

台湾 頼清徳副総統(当時台南市長)
「台湾社会は先に民進党があって、それで台湾独立の主張があったのか。それとも、先に社会で台湾独立の主張があったから、民進党があったのか」

独立の主張は市民の声に応じたものだと説明。ただ、首相に相当する行政院長を務めた際には「私は実務的な台湾独立主義者だ」とも述べています。

頼氏はパラグアイからの帰路でもアメリカを経由する予定ですが、中国は既に対抗措置をとることを示唆しています。