13日までの3連休、富士山では登山道で仮眠や休憩をする「弾丸登山」が相次ぎました。
山小屋関係者などで作る組合は低体温症などにつながる危険な状態だとして改めて5合目での規制を県に要望しました。

登山道に座る人や横たわる人。

なかには保温用のシートにくるまって仮眠をとる人の姿もあります。

8月11日の夜に撮影された富士山8合目付近の様子です。

多くの登山者がとどまって、登山道や山小屋近くで休息をとっています。

富士山 8合目太子館 吉田口旅館組合 事務局補佐 井上義景さん:
たくさんの人が滞留して何かあったら非常に大変なことになるくらい登っていた。今年は格段にひどいですね。

この3連休に富士山に登った人はおよそ1万人で、東南アジア系の外国人を中心に宿泊せずに山頂を目指す「弾丸登山」が多かったということです。

富士山 8合目太子館 吉田口旅館組合 事務局補佐 井上義景さん:
万が一大雨が降った場合は山小屋も満員で避難できないので、そういった場合に低体温症が非常に大勢出たりする危険性があり大変危ない。

県は富士山が閉山する9月10日まで、登山道が混雑し落石や転倒など登山者の危険が認められると判断した時に、場所や時間帯を問わず山梨県警に登山規制を要請します。

この3連休は規制は行いませんでしたが、富士山の山小屋関係者などでつくる組合は、今回の状況から規制は5合目で実施するよう改めて県に要望したということです。

富士山 8合目太子館 吉田口旅館組合 事務局補佐 井上義景さん:
下のほうで避難できる場所がある所で止めていただくしか安全に止めることはできないと思います。一番危険な登山の方法をどうにか抑えてほしいし、安全対策としては有効だと考えます。