宮崎県内は、台風6号の影響で、9日夜から10日未明にかけて、線状降水帯が相次いで発生しました。
小林市では観測史上最大となる1時間に93.5ミリの猛烈な雨を観測し、住宅の浸水被害が発生しました。

気象庁は、9日午後9時と10日午前1時40分、県内を含む地域での「線状降水帯発生情報」を発表しました。

このうち、一時、大雨警戒レベルで危険度が最も高い「緊急安全確保」が発令された小林市では、観測史上最大となる1時間に93.5ミリの猛烈な雨を観測し、各地で道路が冠水しました。

一夜明け、小林市では、住宅の浸水被害が確認されました。

浸水被害があった地域では、住民が家に流れ込んだ泥を洗い流す作業に追われていました。

(住民)
「ここに畳が敷いてあった、でも、浮いてきたもので」

床上浸水の被害があったこちらの家では、気づいたときにはすでに水が流れ込んでいて、すべての畳が水につかったということです。

線状降水帯の発生が発表された時の様子について住民は・・・

(住民)
「ちょうど降り出したときね、降って、もうすごかったですもんね(Q.音とか?)音がすごくして、もうシャッターを閉めました。ニュースが聞こえなくって」

その後、家の中に水が入ってきたということです。

(住民)
「ここらまで、もうギリギリ(床の下)だ思って。バケツで全部捨てるけどダメでしたそっちのほうも池になってて」

また、小林市真方地区に住むこちらの男性は、9日の雨で付近を流れる川があふれ、自力での避難が困難と判断し消防に救助を要請。
駆け付けた救助隊の支援を受けながら、妻や孫などとともにロープを伝って避難しました。

(和良組 山下和也代表)
「最初は本当どうしようどうしようって思って、明るければ、道路はっきりわかるんだけど、濁流で夜で真っ暗だったから、自分が持ってるライトで全然わからなくて」

小林市によりますと、床上浸水2棟、床下浸水7棟が確認されていますが、今後、さらに増える見通しだということです。