気象庁は、10日午前0時39分、高知県中部で線状降水帯が発生したと発表しました。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています。高知県いの町・大川村・土佐町では、土砂災害警戒情報が発表され、警戒レベル4の避難指示が出されています。
高知県では大気の状態が非常に不安定となっていて、10日未明、県中部で線状降水帯が発生しました。
国土交通省が設置した雨量計では、午前7時までの1時間に大川村小松で86ミリ、土佐町石ヶ谷で82ミリの猛烈な雨を観測しました。土佐町石原では79ミリの非常に激しい雨を観測しています。
いの町本川では午前2時までの1時間に72.5ミリの非常に激しい雨を観測。昨夜9時すぎからの6時間降水量は観測史上最も多い332.5ミリを記録しています。

土佐町・いの町・大川村には土砂災害警戒情報が発表されていて、警戒レベル4の避難指示が出されています。現在、合わせて4人が避難所に避難しています。(午前11時時点)
【避難指示】(午前11時現在)
土佐町…1886世帯3567人(全世帯)
いの町…481世帯848人
大川村…27世帯30人
この他県内では、大雨警報が、高知市・土佐市越知町・土佐町・日高村など10の市町村に。洪水警報が高知市・日高村・土佐町など5つの市町村に発表されています。
交通機関にも影響が出ていて、JR土讃線は特急列車が阿波池田~高知間で午後1時頃まで。普通列車が須崎~窪川間で午後5時頃まで。JR予土線は、全線が昼頃まで運休の予定です。
ところで、10日から本番のよさこい祭りでは、高知大学演舞場での演舞が中止となりました。
県内では引き続き発達した雨雲がかかり続ける予想で気象台が警戒を呼びかけています。