■MLB エンゼルス 4ー1 ジャイアンツ(日本時間10日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(29)が本拠地で行われたジャイアンツ戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場。大谷は6回、97球を投げ1失点、メジャー史上初となる2年連続2ケタ勝利、2ケタ本塁打を記録、メジャー6年目にしてジャイアンツ戦初勝利で15球団制覇となった。
前回4日(日本時間)は「右手と右手の指の痙攣」で4回で緊急降板となった。中5日での登板となった大谷、気温は22℃、湿度は試合前に雨が振ったため81%と湿度が高いのが気になる。
立ち上がり、1番・L.ウェイドJr(29)をカットボールで空振り三振。3番・W.フローレス(32)にはスイーパーを捉えられたがレフト・R.グリチェク(31)がダイビングキャッチで大谷を助けた。
2回は1死から6番・M.コンフォート(30)にカットボールをライトに運ばれ2ベース。さらに四球などで1死二、三塁のピンチを招くと8番・クロフォード(36)にセンターへ犠牲フライを打たれ、1点を先制された。大谷は変化球を多く組み立てたがコントロールが定まらず、2回で47球と球数を使ってしまった。
3回に入るとキャッチャーのM.サイス(28)からサインを出し、2死一、三塁のピンチも5番・JD.デービス(30)をスイーパーで空振り三振と無失点で切り抜けた。中盤に入った4回には6番・コンフォートに152キロのストレートを打たれたがレフトフライ、それでも大谷はマウンド上で顔をしかめ、納得いかない表情を見せた。4回以降はテンポ、コントロールが良くなりジャイアンツ打線を無失点に抑えた。
0対1と1点を追う6回、無死二塁で迎えた第3打席は、ここまで2三振の大谷を申告敬遠、両リーグ最多の16個目となった。続く3番・デュルーリー(30)がレフト前へタイムリーで同点。さらに4番・M.ムスタカス(34)がライトスタンドへ勝ち越し3ラン。3塁走者の大谷も大きく手を上げて喜びを表した。
大谷は6回、97球を投げ1失点と勝ち投手の権利を得てマウンドを中継ぎに託した。エンゼルス中継ぎ陣は無失点で抑え、大谷はベーブルースも成しえなかった2年連続となる2ケタ勝利、2ケタ本塁打を記録した。