気象庁は、10日午前1時、宮崎県に「線状降水帯発生情報」を発表しました。
宮崎県北部では、「線状降水帯」によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。
命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています。
気象庁は、市町村が出す避難情報や気象台が発表する「キキクル」などを確認したり、崖や川の近くなど危険な場所にいる場合は安全な場所に移動したりするよう呼びかけています。
線状降水帯は、次々と発達する積乱雲が数時間にわたって、ほぼ同じ場所を通過したり、停滞したりすることで、大雨となるものです。
5段階の大雨警戒レベルのうち、避難が必要とされる警戒レベル4以上に相当する状況で発表される情報で、地元の市町村がすでに「避難指示」を発表しているか、まもなく発表するような、災害発生の危険度が急激に高まっている状況です。
特に、崖や川の近くなど危険な場所にいる人は、地元市町村が避難情報を発表していないか確認し、状況に応じてただちに「立ち退き避難」や「屋内安全確保」など適切な避難行動をとってください。
また、市町村が定めた避難場所などへ避難することがかえって危険な場合は、崖や沢から少しでも離れた頑丈な建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、ただちに身の安全を確保してください。
気象庁は、線状降水帯の発生を知らせる情報の正式名称を「顕著な大雨に関する情報」としていますが、JNNでは、この情報の意味が明確に伝わるようあえて「線状降水帯発生情報」と言い換えてお伝えしています。
避難する際は、特に土砂災害に対しては、自宅や今いる場所の外に出て、市町村が定めた近くの指定緊急避難場所や、安全な場所にある親戚や知り合いの家、ホテルなどへ行く「立ち退き避難」が原則です。
なお、洪水に対しては、ハザードマップなどを参考に、屋内で身の安全を確保できるかを確認したうえで、自らの判断で安全な上の方の階に移動するか、安全な上層階にとどまる「屋内安全確保」も可能です。
また、すでに周囲の道路が浸水していて歩けないなど外に出ることが困難な場合は、無理をせずに建物の中にとどまり、建物内の少しでも安全な場所へ移動してただちに身の安全を確保してください。
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