コロナ禍での減収や光熱費の高騰を受け、文化財の保管などが困難になったとして国立科学博物館が、クラウドファンディングによる寄付を募りました。すると開始から2日で3億円を突破。一体、なぜそこまで寄付が集まったのか?解説します。
寄付が集まる理由の一つに“激レア”返礼品

齋藤慎太郎キャスター:
8月7日、国立科学発物館がクラウドファンディングを開始し、わずか1日で目標金額1億円を達成しました。
きっかけはコロナ禍による減収 、光熱費などの高騰により文化財の保管などが困難になったということですが、クラウドファンディングを開始した初日の午後5時半には1億円を突破しました。

さらに開始2日目、8日の午前には3億円を突破し、午後4時半時点では3億8000万円を超え、4億円に迫る勢いとなっています。

なぜこれだけ寄付金が集まっているのでしょうか。国立科学博物館ならではの“激レア”な返礼品が多数あることが一つの要因のようです。
例をあげますと
▼飛行機「YS-11」のコックピットに入れる 乗り物体験 (50万円)
▼研究者の“推し標本”を集めた「かはくオリジナル図鑑」(1万5000円)
▼採集した動物を博物館で標本化&収蔵 (2万円・完売)
などここでしか味わえない返礼品が多数あるようです。

その一方で、元が取れないコースもあります。
入館券10枚(大人 1人600円くらい)と交換というもので、8日の午後4時現在で▼10万円に50人、▼50万円に7人、▼100万円に5人も寄付した方がいます。
寄付なので税金の控除対象にはなりますが、純粋に博物館を応援したい思いが集まっているということです。