富山県の条例で禁止されている区域に暴力団事務所を開設したとして、富山県内の暴力団組員らが逮捕された事件で、県警は8日、大阪府にある上部組織の事務所を家宅捜索しました。

富山県警の捜査員が家宅捜索に入ったのは、大阪府浪速区の指定暴力団、六代目山口組傘下組織「秋良連合会(あきられんごうかい)」です。

警察によりますとこの組織は7月27日、県暴力団排除条例違反の疑いで逮捕された、富山県滑川市に住む六代目山口組傘下組織の代表・高塚政男容疑者(68)など、組織幹部の男ら6人の上部組織にあたります。

高塚容疑者らは2022年12月ごろ、富山市の都市公園の周囲200メートル以内の区域に暴力団事務所を開設、運営した疑いで逮捕されていました。

県警は8日、高塚容疑者らが大阪府の上部組織から、事務所開設などを指示されていたかどうか調べるため、捜査員およそ10人態勢で家宅捜索に入り、段ボール4箱分の資料などを押収しました。

県警は組織的な事件とみて、実態解明に務めるとしています。