
広瀬 気象予報士:
台風6号ですが、向きを北へと変えているところですね。台風から見て東で高気圧が強まっている、そのため向きが北に変わっていくわけですが、9日(水)にかけては動きもゆっくりした動きのままなので、九州中心に大雨などの影響はこれから長引く可能性があります。10日(木)にかけては大荒れの天気、大雨に厳重な警戒が必要です。
日本の南の海上には“台風7号”発生の可能性
そしてもう一つ気になるのが、日本の南の海上での新たな台風の可能性。台風が発生したときは、その後に台風が発生する可能性が結構大きくなります。次、台風になれば「台風7号」ということになります。予報円もまだ大きく、進路予想に幅がありますが、12日に東日本に向かって近づいてくるような可能性もあります。

では今後、雨はどういう状況になっていくのか。10日にかけての72時間予想降水量です。特に九州の南部、宮崎県など、場所によってはトータルで1000ミリに近い大雨になってしまう可能性があります。大規模な川氾濫や土砂災害などの危険が高まってしまう恐れがあるので、今後警戒を強めてほしいです。
南波キャスター:
7日に気象庁は緊急会見を行い、台風6号の影響で「平年8月全体の降水量を大きく超える可能性」もあると指摘をしています。
ホラン千秋キャスター:
九州は6月から7月にかけての大雨でも大変な被害がありましたし、さらに加えて、また大雨が降る可能性がある、となりますと一難去ってまた一難、という感じですね。
慶応大学特任准教授 若新雄純 氏:
特に沖縄も観光シーズンのピークなので。実は沖縄で宿の運営をする会社の経営に関わっていますが、ずっと連絡きていて、「やっとコロナが明けてこの夏は稼げる、取り戻せる」と思っていたのに、今回の件で台風が去った後も大変なことになったから、沖縄行くのまずいんじゃないか、と月末ぐらいまで相当キャンセルが入ってるそうなんですよね。
もちろん、普段の生活も大事ですが、特に沖縄や観光サービス業を大事にしてる人たちにとっては、天気が読めないので、全部計画が狂ってしまう。最近、「予約保険」というのが広まっているのを知ってますか。予約がキャンセルなってしまったときに、キャンセル料を払うっていう保険があるんですけど、気象環境が荒れてくると、予約保険みたいなものも必要な社会になってしまうかもしれないですね。