台風6号の影響が、食卓にも広がっています。
台風で漁ができない状況となっていて、宮崎県内のスーパーなどで、鮮魚が品薄状態になり始めています。

(渕 雅顕 記者)
「宮崎市のこちらのお店では、台風により魚の仕入れに影響が出はじめています」

生鮮食品を扱う宮崎市のお店。
4日は、昼前から多くの人が魚を買い求めていましたが、魚の種類によっては入荷しにくい状況があるといいます。

(鮮ど市場柳丸店・鮮魚担当 安田悠亮さん)
「よく入ってくるアジやサバ、イワシなどの魚がかなり少なくなっている。ここ2、3日は、特になかなか入らない魚が多くて大変困っている」

延岡市北浦町や日向市細島の漁港では、台風の影響により定置網漁ができない状態になっていて、アジやサバ、それにイワシなどの近海ものの鮮魚の入荷量が普段よりも3割程度落ち込んでいるということです。

(魚を買いにきた人)
「きのうはなかった。魚がなかった」
「少ない、やっぱり種類がいろいろ。困る」
「今のうち、買っておこうかという感じ」

また、水揚げ量の減少による影響も・・・

店によりますと、ここ数日の競りの相場は、ふだんの2倍近くまで上昇していて、それに伴い、店舗でも価格を2割ほど上げざるを得ないということです。

(鮮ど市場柳丸店・鮮魚担当 安田悠亮さん)
「いまの台風がけっこう長引く予想がでていて、きょうは、まだちょっと多かったが、さらにこれから魚が減り、なかなか入らない日が続くので、それが心配」

店によりますと、延岡市や日向市の漁港で再び定置網を入れる見通しが立っていないため、こうした影響がいつまで続くのかは分からないということです。