2023年6月、弘前市の農協の施設からリンゴ240箱を盗んだとして窃盗の罪に問われている当時のアルバイト従業員3人の初公判が開かれ、2人は起訴内容を認めましたが、1人は否認しました。

いずれも弘前市に住む無職、寺山崚被告、伊藤暢倫被告、葛西康太被告の3人は、黒石市の青果卸売会社の役員らと共謀し、6月9日、JAつがる弘前のリンゴ貯蔵施設からリンゴ240箱、時価122万3000円相当を盗んだとして窃盗の罪に問われています。
3日、青森地方裁判所弘前支部で開かれた初公判で寺山被告と葛西被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。一方で伊藤被告は「6月9日は自分は何も関わっていません」と起訴内容を否認しました。

検察側は冒頭陳述で、3人は、事件のあった貯蔵施設でフォークリフト作業員として一緒に仕事をしていたとした上で、事件当日は、勤務時間より早い午前7時20分から30分までの間に、フォークリフトでトラックにリンゴを積み込んでいたと指摘し、余罪についても調べていて9月上旬までに追起訴を予定しているとしました。この事件では盗んだリンゴを譲り受けたとされる黒石市の青果卸売会社の役員の初公判が、4日開かれることになっています。