環境省 佐渡自然保護官事務所は3日、新潟県佐渡市の野生で生まれたとみられる『足環のないトキ2羽』が長岡市で確認されたと発表しました。本州で2羽同時に確認されるのは2015年以来8年ぶりです。

佐渡自然保護官事務所によりますと7月27日午前11時半頃、新潟県長岡市の草地に飛来しているトキ2羽がいるのを地元の人が見つけ、長岡市トキ分散飼育センターに連絡しました。また翌28日の正午頃にも、同じ場所にトキ2羽がいるのを地元の人が確認したということです。2羽は行動を共にし、エサをとっているものとみられます。

提供画像:2023年7月27日撮影(新潟市民撮影・新潟県長岡市)

現場を確認した長岡市トキ分散飼育センターの職員の話などから佐渡自然保護官事務所は、2羽は去年生まれた若い個体とみられ、足環がないことからいずれも佐渡の野生で生まれた個体だと考えられるとしています。なお性別はわかっていません。
その後、8月1日に佐渡自然保護官事務所の職員が現場を確認しましたが、2羽を確認することができませんでした。

提供画像:2023年7月28日撮影(三条市民撮影・新潟県長岡市)

佐渡自然保護官事務所では、関係機関の協力を得て2羽のトキの行動を把握する予定するほか、目撃情報などの収集に努めるとしています。
またトキを発見した場合は、トキに近づかずに静かに見守ってもらい、トキの場所が特定されるようなSNSなどでの情報発信を控えてほしいと呼び掛けています。