なでしこジャパンが快進撃です。サッカー女子ワールドカップ、日本は優勝候補の一角スペインに勝利してグループリーグ3連勝。彼女たちの強さの秘密に迫ります。
注目は宮澤選手!「トップスピードに到達するまでが速い」との評価

齋藤慎太郎キャスター:
なでしこジャパン、FIFAランクで見ますと格上のスペインに勝利して3連勝です。グループリーグを1位通過しました。
改めてグループを見ていきますとスペイン、ザンビア、コスタリカと同じグループで3勝。そして負けていません。注目してほしいのが11得点0失点という得失点で、これはかなりすごいことなんですよね。
評価も急上昇しています。やはり女子サッカーといえばアメリカなのですが、アメリカのスポーツメディアによりますと、パワーランキングで1位。今一番勢いのある国、チームというところで、アメリカではなく日本を推しているということなんです。
では、なぜ今それだけ勢いがあるのか?3コマで見ていきます。

まず、今大会の“注目のなでしこ”を見ていきましょう。ミッドフィルダーの宮澤ひなた選手(23)です。神奈川県の南足柄市出身で身長160センチ、Bリーグ「マイナビ仙台レディース」に所属しています。
今大会がワールドカップ初出場となった選手ですが、3試合で4ゴール。試合数よりも得点が多いのは、さらっと書いてありますが結構すごいことです。今大会の得点ランキングでは全体1位で、このままいくとワールドカップの得点王になるかもしれません。
海外メディアも絶賛しています。イギリスのガーディアン紙では「女子ワールドカップでブレイクしたスターたち」に選出されているということです。
宮澤選手はどんなところがすごいのか?2011年ワールドカップで優勝したときのメンバー、鮫島彩選手(36)にお話を伺いました。

2011年大会 優勝メンバー 鮫島彩選手
「初速からトップスピードに到達するまでが速いので、カウンターの場面で生きる。また技術もあるので、スペースが無いところでも活躍できる」
宮澤選手のすごさが際立ったのは、7月31日に行われたスペイン戦です。前半12分、どの選手よりも後ろからゴール前に飛び込んでいって、最後は1対1。結構1対1は緊張するものですが、冷静に流し込んでいます。
ホラン千秋キャスター:
どんどん速くなりますね、走るのが。全員抜いていきましたよね。
齋藤キャスター:
そうですね。前半40分には、後ろからいろんな選手を追い越してゴール前まで行っています。真ん中からぐんぐんぐんぐんと、相手ディフェンダーよりも後ろから走っていってシュート。シュートも素晴らしく、相手の足の上をうまく通しています。