富山市の藤井裕久市長の「関係断絶発言」を受けて旧統一教会の関連団体が損害賠償を求める訴えを起こしたことに対して藤井市長は2日の会見で「関係者としっかりと話し合いをさせていただきたい」と述べました。

藤井市長:「私もその話を報道で知ったところでありますので、まだ訴状が届いていない段階でありますので、訴状をしっかり拝見させていただいて、関係者としっかり話し合いをさせていただきたいなと思っています」
富山市と旧統一教会とを巡っては藤井市長が去年8月旧統一教会について関係団体も含めて関わりを持たないと会見の場で宣言。

その後、市議会も旧統一教会及び関係団体との関係断絶の決議を全会一致で可決しました。

これらの発言や決議を受けてきのう旧統一教会の関連団体富山県平和大使協議会の鴨野守代表理事が富山地裁に訴状を提出。

藤井市長の発言や議会の決議が宗教ヘイトによる人権侵害と名誉棄損にあたるとして市に対して2200万円の損害賠償を求めました。

富山県平和大使協議会・鴨野守代表理事:「私たちは、富山市とケンカをするために訴訟を起こしたのではありません。もう一度、関係を修復したいと願うからです」
また富山市は市内に住む信者の男性からも決議の取り消しなどを求めて訴えられていて裁判が続いています。

2日の定例会見で藤井市長は…。
藤井市長:「もう1件、以前に訴訟中の案件がありますよね。そういうこともありますので、なかなか皆さん方の質問に対してつまびらかに答えられる部分と答えられない部分があると思いますので、そこのところはご容赦いただきたいなと思っています」
記者:「(関連団体の会見で)関係断絶という選択が今も正しいと心から信じていますかという主張があったがそこに関してはどう思われますか?」
藤井市長「それも、訴状の中身をみてからだと思います」