競合他社にもプラズマ乳酸菌提供。市場拡大目指す
――年間目標は?
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
プラズマ乳酸菌の飲料全体で2023年で1000万ケース超を目標としています。
――いけそうか。
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
今のところ順調です。水分補給も含めてご愛顧いただいている「ソルティライチ」という商品にもプラズマ乳酸菌を配合するなど、いろいろな展開で目標に到達できるのではないかと見ています。

キリンビバレッジは、人気商品である「午後の紅茶ミルクティー」「生茶」「ソルティライチ」にも免疫系をプラスした商品の展開をしている。
――位置づけとしては独立した商品というだけではなく、ビバレッジのいろいろな商品を横に串刺すような商品になってくる?
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
我々としては、こういう商品を広げてご提供するのとあわせて、免疫ケアの市場を作って広げていく必要があるのかなと。
――プラズマ乳酸菌は自社製品だけでなく、他社にも卸しているのか。
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
キリングループとして競合といえども供給させていただいて。実際には、コカ・コーラさんにも素材として供給させていただいています。
――自社製品とバッティングしても構わないという考えか。
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
いろいろ意見をいただくところでもあるのですが、免疫の大切さを皆さんにわかっていただいて、免疫の市場をいかに大きくできるかというところからすると、まずはその趣旨に従うということなのかなと覚悟はしております。
――いろいろな業界、競合社にもオープンなのか。
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
飲料だけではなく、プラズマ乳酸菌はいろいろな形で供給することができるといういい特徴も持っています。例えば飴とかいろいろな商品の形でも供給させていただけるという利点を生かして、少しでも免疫の市場が広がるようにということです。

プラズマ乳酸菌は粉末にしたり、室温で保存したりすることが可能だ。その特徴を生かし、Kanroの飴や森永のプロテインバーなど他業種の商品にも供給するBtoB戦略も展開している。
――プラズマ乳酸菌関連の商品は、キリンビバレッジあるいはキリングループにとっては、社運をかけた戦いで、責任は重大だ。
キリンビバレッジ 吉村透留社長:
重大ですね。もう必死です。今、手応えは感じています。
(BS-TBS『Bizスクエア』 7月29日放送より)