総務省は、2022年度のふるさと納税による寄付額が過去最高の9654億円あまりになったと発表しました。
総務省によりますと、2022年度のふるさと納税による寄付額は前の年度より1350億円以上増えて、およそ9654億円となり、3年連続で過去最高を更新しました。
最も多くの寄付を集めたのは、牛肉や豚肉、鶏肉などの返礼品が多い宮崎県都城市で、195億円あまりでした。
また、カニやホタテなどを返礼品にしている北海道紋別市は194億円となっています。
寄付額の増加について、総務省は、ふるさと納税制度が定着したことに加え、コロナ禍を通じてネットを使った買い物が広く浸透したことなどを挙げています。
一方、ふるさと納税で寄付した人は翌年に居住地に納める住民税や所得税が軽減されます。
ふるさと納税による今年の住民税の減収額が最も大きいのは横浜市で、272億円あまりでした。
ふるさと納税制度をめぐっては、過度な返礼品競争を避けるため、▼返礼品の金額を寄付額の3割以下に、▼返礼品や送料など経費の総額を寄付額の5割以下にすることが定められています。
ただ、実際にはワンストップ特例事務などの経費を含めると5割を超える自治体も存在。
総務省は今年10月から、これまで曖昧だったルールを厳格化します。
具体的には、ワンストップ特例事務や寄付金受領証の発行、仲介サイトへの手数料の一部なども含めて、経費の総額を寄付額の5割以下とします。
これにより、同じ返礼品でも経費のルールが厳しくなるため、今年10月以降、ふるさと納税の寄付額が値上がりする可能性があります。
注目の記事
新「映像」発見 80年の時を経てゾウの「エリー」が伝える戦争 “戦時猛獣処分” 絵本「ごめんねメリー」原画も展示 熊本【戦後80年つなぐ、つながる】

陸上自衛隊隊員が本気で隠れる 都城市の小学校で「かくれんぼ大会」

【独自】「この野郎」「見とけよ、貴様」北九州・中学生2人殺傷事件から1年 捜査1課長(当時)が初めて語った犯人への憎しみと執念の捜査【前編】

「事故は紙の上の話ではない」 当時生後8か月の男の子が保育園でリンゴを喉に詰まらせ今も意識不明 親が保育士に託す子どもの命を守るための一瞬の気づきと責任【前編】

東日本大震災の2日前にM7.3の地震「その時に呼びかけていれば...」反省踏まえ運用スタート『北海道・三陸沖後発地震注意情報』 私たちは何をすべき?【災害担当記者が解説】

かわいさ=痩せていること?「ありのままじゃ駄目なのかな?」 ”世界トップレベル”に痩せている日本人女性 「ルッキズム」が引き起こす無理なダイエットの危険性









