新潟県は7月31日時点の水稲生育状況を発表し、今後、栄養不足や高温障害が懸念されるとして、追肥などによる栄養確保や適切な水の管理を呼び掛けています。
【7月31日現在の新潟県内全域の生育状況】
・コシヒカリ…県全体では指標値(生育のめやす)に比べて、草丈は「長い」、茎数は「並」、葉数の進みは「やや早い」、葉色は「やや淡い」状況で、葉色は前回調査からさらに低下し、地域・ほ場によっては非常に淡くなっています。
・新之助の生育…指標値に比べ、草丈は「やや長い」、茎数は「並」、葉数の進
みは「やや早い」、葉色は「やや淡い」状況で、地域差が大きくなっています。
気象台が7月27日に発表した1か月予報によると、向こう1か月(7/29~8/28)の気温は高く、特に期間の前半は、かなり高くなる可能性があります。新潟県はまもなく迎えるコシヒカリの出穂期以降もかなりの高温が続く見込みであることから、栄養不足による品質低下が懸念されるということです。新潟県は追肥を行い栄養管理を行うほか、適切な水の管理を行ってほしいとしています。
一方、早生品種については、高温による登熟の進みがが早まる可能性があるとして、刈り遅れによる品質低下を防ぐため、収穫適期を見逃さないよう注意するように呼び掛けています。
また新潟県内は厳しい暑さが続いていることから、農作業時は水分補給や休憩時間を十分に確保するなどの熱中症予防と健康管理に十分注意するほか、「熱中症警戒アラート」が発表されている日は、熱中症の危険性が極めて高いので、のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、いつも以上に積極的に熱中症の予防に努めてほしいとしています。