専門医「睡眠不足が続くと肥満につながるおそれ」

日本睡眠学会専門医・福岡浦添クリニックの山口祐司院長によると「睡眠不足が続くと、食欲抑制ホルモンの『レプチン』が減少し、肥満につながるおそれがあります。健康的な生活を送るには、良質な睡眠が必要」ということです。
ホランキャスター:
寝不足だと日中もぼーっとしちゃって判断力が低くなったりとか、それこそ肥満に繋がったりとか、いろんなことがあるので、しっかり寝なきゃいけないなとは思っています。眠りに対する悩みはありますか。
若新准教授:
僕は、実は無呼吸症候群で長い間診察を受けてるので、寝てる間、質は良くないんですよ。「今日しっかり寝とかないと明日の仕事のパフォーマンスが下がる」って思っちゃうと、ネガティブになるけど、僕は寝ること自体を楽しみにしてるんで。
寝ることを手段にしちゃうと、せっかくしっかり寝られても、仕事の生産性はいつか下がっていくし、年齢とともに収入も減りますよね。でも、年を取って仕事のパフォーマンスが下がって、年収が下がっても睡眠はずっと待っててくれるんですよ。
良い睡眠のために頑張って働く、良い睡眠のために疲れるみたいな方が、僕はみんなにとって格差がなくなるというか、睡眠の格差をみんなで縮めていく方がいいかなと思います。みんな、いろいろ仕事は大変だけど「寝る時間は平等に幸せだよね」の方がいい気がしていて、「仕事のために良い睡眠にしよう」となっていく気がします。
日比キャスター:
目的が先行しているかもしれないですね。
つらい「熱帯夜」対策は?
良原キャスター:
この時期、特に寝つきがよくないという方いらっしゃるんじゃないでしょうか?

寝つきが悪いと感じる状況について「熱帯夜」と答えた方が最も多かったのです。(第一三共ヘルスケア『働く世代の睡眠に関する意識調査』)この対策を山口先生に伺いました。
「エアコン」
・快適な室温は▼27℃~28℃
・基本、寝てる間も“つけっぱなし” が良いということです。
そして、お風呂が睡眠に良いというのは言われていますけれども、シャワーよりも入浴が大切です。
「入浴」
・就寝1時間前に▼38℃~40℃の“ぬるめ”でお湯に浸かる
・体温が下がっていくタイミングで眠気がくる
ということです。
若新准教授:
寝ている間、エアコンをつけっぱなしにして、もったいないと思う人は多いじゃないですか。やっぱり睡眠は手段に過ぎないと思ってるから。睡眠が目的だと思ったら、その時間ちゃんとエアコンをつけて快適にする、となるのではないですかね。
ホランキャスター:
私もよく眠りたいので、朝起きたら必ず日の光を浴びるとか、眠るためのホルモンを生成するための栄養素を取るとか、朝からいい眠りのために結構努力してます。
日比キャスター:
いろいろ気にすることが増えても眠れなくなりませんか?
ホランキャスター:
ベッドに入ってから眠れないな、と思うのが一番いけないんですよね。
若新准教授:
「早く寝なきゃ」「良い睡眠しなきゃ」と思うほうが焦りますからね。もっと気楽に楽しめれば良い気がします。