全国で甲子園の出場校が決まる中、大分県宇佐市のチームがこの夏「小学生の甲子園」に挑みます。強さの秘訣は仲の良さ、宇佐北部クラブです。

40年の歴史を誇る宇佐北部クラブ。少年野球には珍しい天然芝の整った専用グラウンドで1年生から6年生まで23人が汗を流しています。

(副キャプテン・中島愛乙桜選手)「上下関係とかそんなになくて、明るくて仲の良いチームです」

5月末の県予選を5試合46得点の打力で勝ち上がり、神宮球場で8月5日から行われる全日本学童軟式野球大会に2回目の出場を決めました。

(キャプテン・小橋瑛介選手)「目標にしていたことなのでうれしかったです。ランナーが塁に出ていたら必ずランナーを返して、ランナーがいなくても自分がチャンスを作るようなバッティングをしたいです」

打線を引っ張るキャプテンで4番の小橋瑛介選手は、場外を含む通算ホームラン13本のスラッガーです。さらに2塁まで正確なスローイングを見せる扇の要としてもチームをけん引します。

エースの武田幸大投手は抜群のコントロールでキレのあるストレートとスローボールを投げ分け、相手に的を絞らせません。

(エース・武田幸大選手)「ピンチの時が一番楽しいです。抑えたら気持ちいいやろうなあって。神宮球場で三振とりたいです」

選手が伸び伸びとプレーできているのは指導歴30年以上のコーチや監督の温かい目線も理由の一つです。

(中島仁ヘッドコーチ)「楽しくやって勝つのが一番やと思います。今年の子どもたちはそれができているかな」

心から野球を楽しみ仲間と切磋琢磨して12年ぶりに大舞台へ挑む宇佐北部クラブ。全国1万チームの頂点を目指します。