■第105回 全国高校野球選手権 大阪大会・決勝 履正社 3-0 大阪桐蔭(30日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
夏の甲子園5度の優勝を誇る大阪桐蔭が、大阪大会の決勝で履正社に無念の敗退。前日の準決勝で箕面学園に延長10回タイブレークの末、サヨナラ勝利を収めたが、3年連続となる夏の甲子園出場には届かなかった。
履正社はライバル対決を制し、全国制覇を果たした19年以来4年ぶり、5回目の選手権出場を決めた。
2年連続で同カードとなった決勝は、大阪桐蔭が2回に守備のエラーで先制点を与えると、4回に2死満塁からタイムリーを浴び0-3とリードを許した。打線は3安打無得点と振るわず。初回のヒット以降、無安打と凡退が続き、後半は反撃のチャンスを作ったが1点が遠く涙を呑んだ。
決勝の先発はエース左腕・前田悠伍投手(3年)。この日は8回を投げ3失点。立ち上がりは2死でヒットを許したが、続く4番・森田をファールフライで切り抜けた。だが2回はヒットと四球で1死二・三塁とすると、味方のエラーが絡み先制点を奪われた。3回は3者凡退。
4回は先頭・森田にヒットを許すと、送りバントで二塁に進まれ、その後のヒットと死球などで2死満塁のピンチに。ここで9番・野上の2点タイムリーを浴び、0-3とリードを広げられた。
打線は先発・福田幸之介(3年)を相手に、1回は2死で徳丸快晴(2年)がヒットを放つが、4番ラマル ギービンラタナヤケ(2年)が空振り三振。2回以降は3者凡退が続き、5回も四球でランナーを出すが、チャンスを作れず。
後半の逆転に向け立て直したい前田は6回、先頭打者に四球を与えると、続く打者は投ゴロでダブルプレーを狙うもショートのエラーで無死一・三塁に。さらに死球で満塁のピンチを招いたが、後続を三ゴロ、見逃し三振、二ゴロに抑えた。
打線は直後の6回、満塁のピンチを切り抜けたばかりの前田が、この日チーム2本目のヒットをライトに放つと、送りバントで二塁へ。山田太成(3年)が四球で一・二塁のチャンスを作ったが、徳丸が空振り三振、前日同点打の代打・長沢元(3年)が右飛に倒れた。
8回も2死三塁のチャンスを作ったが、ランナーを返せず。9回も3者凡退で反撃ならず、ライバルに完封負けを喫した。
※写真は前田悠伍投手(3年)