“走る貴婦人”とも呼ばれる蒸気機関車「SLばんえつ物語」。
去年8月の豪雨の影響で運行を見合わせていましたが7月29日から再開し、新潟市秋葉区のJR新津駅では出発式が行われました。

SLばんえつ物語は新潟県内唯一の蒸気機関車で、磐越西線の新津駅と福島県の会津若松駅の間を走ります。
蒸気機関車C57-180号機は大きな動輪と細いボイラーが特徴で、優美に見えるその姿から“貴婦人”という愛称で親しまれています。
戦後の1946年(昭和21年)に製造され、新潟を中心に駆け抜けてきました。そして引退後はこの磐越西線のすぐ脇にある新津第一小学校に1998年まで静態保存されていたのです。
新津は古くから車両工場もあり“鉄道の街”と言われてきました。新津駅は羽越線・磐越西線・信越線が行き交う交通の要衝で、秋葉区内には7つの駅があります。
そんな「鉄道の街のシンボルとして復活させてほしい」という地元の住民などからの声を受けてJRがよみがえらせ、1999年4月に「SLばんえつ物語(当時は『SLばんえつ物語号』」として“復活”したのです。
それから24年。“77歳”を迎えたC57-180は、「喜寿」と書かれた特別なヘッドマークを付け、今年も阿賀野川沿いを颯爽と駆け抜けます。
【新潟市東区から来た人は】
「迫力がすごかった」
「まだ乗りたい。たくさん乗っているけど飽きない」
SLばんえつ物語は、9月末まで土日祝日を中心に運行するということです。