西アフリカのニジェールで大統領警護隊の一部が大統領を拘束し、政権を転覆させたと宣言しました。

ロイター通信によりますとニジェールの首都ニアメーで26日、大統領警護隊の一部の兵士が大統領公邸を封鎖しバズム大統領を拘束しました。

大統領府はツイッターに「バズム大統領と家族は無事だ」と投稿。兵士らが引き下がらなければ「軍が攻撃する準備ができている」と主張しました。

しかし、その後、軍の将校らが国営テレビを通じて「治安の悪化と劣悪な政治」を理由に政権を転覆させたと宣言。国境が封鎖され、全土に外出禁止令が出されたほか、国内のあらゆる公的機関が停止されたと述べました。

これに対し、AU=アフリカ連合の委員長が「完全な裏切りだ」とする声明を発表。国連や欧米諸国もクーデターを非難しています。

ニジェールは1960年に独立し、軍事クーデターにより政権交代が繰り返されてきましたが、バズム氏は2021年の選挙で民主的に選ばれた大統領として、欧米諸国との良好な関係を維持していました。

ニジェールやその周辺国では、イスラム過激派が勢力を拡大し、治安が悪化する中、隣国のマリとブルキナファソでもクーデターが相次いでいます。

両国は、旧宗主国のフランスをはじめとした欧米との関係が悪化する一方で、ロシアの民間軍事会社ワグネルとの関係を深めてきただけに、ニジェールでも今後、ロシアとの関係が注目されます。