長時間労働を強いられるのに残業代が払われない「定額働かせ放題」とも言われる学校の先生の働き方。ある小学校教員の“1日”に密着して教員が直面している課題を考えます。
東京・狛江市の小学校。6年生の担任の伊藤裕美教諭です。6年前、人材会社を辞めて「家族以外で、子どもたちに寄り添える大人になりたい」と教員に転職しました。
「(Q.子ども達きちゃう?)そうです、このあと来ます」
朝は時間との勝負。伊藤教諭も作業の合間に軽食をつまみます。
伊藤裕美教諭
「今日の1時間目どうしようかと、今も考えている」
1時間目の授業を終え、2時間目の「音楽」は専門の教員がいるため、子ども達を音楽室に送り届けて、つかの間の休息、かと思いきや、急いで職員室に戻ります。
伊藤裕美教諭
「3時間目、外国語の授業をするのに黒板に貼るカードにマグネットを貼っています」
3時間目、4時間目の授業をこなすと、あっという間に給食の時間。出勤からおよそ5時間、休みを取る暇はありません。
伊藤裕美教諭
「(Q.給食中まるつけとかは?)私はそこまで」
時には食事をしながらまるつけをして、なおかつ児童の様子を見守る“三刀流”が求められることも。
児童が帰ったあとは教員たちで打ち合わせが行われました。教材の準備などで夜遅くまで残ることもあるといいます。
伊藤裕美教諭
「この仕事は、まず体力がないと難しい。ずっと動きますし。長時間にならざるを得ない、これまでの学校教育のシステムをそのまま続けている影響は大いにあるなと」
この学校では、教員の悩みを共有することなどを目的に独自の勉強会を開いています。日常生活での悩みやちょっとした疑問を共有します。
加藤夏来教諭
「ご飯どうしてますか?分担制とかですか?」
「作るけど、うちは(妻と)交互に」
「作りだめることが多いですね。日曜日の夜に大量に作って」
加藤夏来教諭
「聞ける相手・相談出来る相手がこの職場にはいることが一番安心」
伊藤裕美教諭
「どんどん学校で、もっとこういうことができるのではないかということを教員自身が発信して行くべきだと思います。(教員の働き方が)変わっていくべきだと思っています」
きょう、教員らでつくる労働組合の全国組織が集会を開き、「多忙化の解消が急務」などと訴えました。
文科省の諮問機関=中教審では、教員の働き方について来月下旬にも改革の骨組みが示される方針です。
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