ガソリンの高値が続くなかで、少しでも安く買い求めようと「セルフスタンド」の利用者が増えています。こうしたセルフスタンドはスタッフが少ないのも特徴で、万が一のトラブルの際にどう対応したらいいのか。そんなことを想定した訓練が行われました。

福島市のガソリンスタンドで行われた事故の対応訓練。給油に訪れた車がガソリンの計量機に衝突したという想定で行われました。

店員「事故です、事故が起きました」

阿部正輝記者「訓練の重点は初動対応。被害を最小限にとどめるためにスムーズな対処が必要です」

ガソリンスタンドでの事故は、車両や給油ノズルから漏れ出したガソリンに引火して大規模な火災につながるおそれがあります。

ガソリンの高値で利用が増えているセルフスタンド。訓練では、けが人の救護や利用客の誘導、そして消防への通報と初期消火までを4人という限られたスタッフで連携して行い、およそ5分で完了しました。

JAふくしま未来サービス第一給油所・佐藤義男所長「実際に(車が軽量機に)ぶつかってしまった事例もあるので、事故の意識は常に持っていないといけないと思う。(事故の際には)規定に基づいて対応したい」

JAふくしま未来サービスでは、運営するガソリンスタンドに勤務するおよそ150人のスタッフ全員を対象に今後も訓練を行うことにしています。

ガソリンスタンドでは、万が一事故が起きた場合は速やかにスタッフに知らせるなど冷静に対応してほしいと呼びかけています。