7月10日、大分県内各地を襲った記録的豪雨で、中津市では川の氾濫や土砂崩れが発生し大きな被害が出ました。復旧が進む一方、被災者からは今後の生活を不安視する声が聞かれます。

(安部記者)「ひどいですね。大量の土砂や木が残されています。そして家がまっぷたつになり、家具もむき出しの状態となっています」

山国町槻木地区は住宅2棟全壊 土砂流れ込みの家も

中津市山国町の槻木地区。7月10日の大雨で土砂崩れが発生し、住宅2棟が全壊、他の家にも土砂が流れ込みました。

土砂崩れがあった山国町 槻木地区

10日に起きた土砂崩れを境に地区の様子は一変しました。集落の高台に暮らす新地隆男さん(71)。土砂崩れ発生の瞬間を目撃していました。

(新地隆男さん)「想像ができないぐらいの流れの速さで生きた心地がしない。あの家の住人が大丈夫だろうかと」

この家には当時、老夫婦が在宅。土砂崩れが家を直撃するも2階への垂直避難で被災を免れたといいます。集落はこれだけの被害に見舞われましたが、けが人などはいませんでした。

夫婦は2階へ垂直避難で無事 住宅の半分は土砂の被害

(新地隆男さん)「他の人は避難していると思ったが、みんな家にいたからびっくりした。まさかここで災害が起こるとは思わなかった、運が良かった」

また、大雨は地区唯一のレジャー施設にも打撃を与えています。