気象庁「3か月予報」発表 “珍しいケース”とは

【8~10月の3か月予報】
【1】気温
▼北日本:平年並みか高い
▼東日本・西日本・沖縄・奄美:高い
【2】降水量
▼北日本・東日本・西日本:平年並みか多い
▼沖縄・奄美:ほぼ平年並み
気象庁は「珍しいケース」を指摘しています。2023年は「エルニーニョ現象」が発生しているということです。例年は、エルニーニョ現象が発生すると冷夏の傾向ですが、2023年に限っては、気温が高い予想になっているのは、“違うだろう”となっています。
広瀬気象予報士:
47年ぶりです。初めは反対の「ラニーニャ現象」が発生してから間髪入れずに「エルニーニョ現象」が起きているということで、“異例の年”となりそうです。
小笠原キャスター:
気象予報士の広瀬さんは「2018年の状況に似ている」と指摘をしています。
今後のポイントは「猛暑のち台風」?

広瀬気象予報士:
2018年には、こういったことが起こりました。西日本豪雨です。
西日本中心に甚大な大雨災害が発生しました。中国地方(6月28日~7月8日)の総降水量が1800mmぐらいのところもありました。この後、梅雨が明けると記録的な猛暑でした。特に2018年7月23日は、東京は39℃まで上がり、熊谷で41.1℃。日本の記録を更新する最高気温が観測されました。
梅雨ですごく大雨になった後に猛烈な暑さとなりました。

今後のポイントです。「猛暑のち台風」です。猛暑は、台風から見たら厄介な環境を作り上げてしまいます。暑いと海が温まってしまう。海が温まったら、台風のエネルギー元の水蒸気が、たくさん発生してしまうので強い勢力のまま、日本上陸することもあり得ます。今後は台風情報にも注意をしてほしいと思います。