福岡管区気象台は25日、ついに九州北部が梅雨明けしたとみられると発表した。ついにというのは、東北よりも後の全国で最も遅い「梅雨明け発表」だったからだ。気象台の予報官はこの数日間、今か今かとタイミングをはかっていたという。「非常に悩んだ」局面もあったものの「何かが足りない」状況が続いた。
◆九州南部と同時梅雨明けの可能性もあった
1つの“山場”は先立って九州南部に梅雨明けが発表された7月23日(日)のことだった。この日、天気図から梅雨前線が消え、九州北部も同時に梅雨明け発表があってもおかしくない状況だった。しかし、持ち越された。気象台の予報官は「この日は梅雨明けの発表は非常に悩んだ」と振り返る。検討会議は午前中。その時間帯に長崎、佐賀、熊本、福岡、大分、山口が実際に晴れていて、かつ、しばらくは晴れが続くことも考慮しなければならない。結局、「五島列島などの島しょ部で活発な雨雲がかかっていて、福岡県や佐賀県などもおおむね曇りだったため見送った」という。
◆条件のうち何かが足りない状況が続く
翌日24日(月)は朝から夏空が広がった。しかし、上空に寒気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となることが予想されていたためまた持ち越しだ。何か条件を満たせば、何かが足りない状況が続く。そして25日(火)。上空の寒気の影響は弱まり、梅雨前線もない。太平洋高気圧も昨日より張り出している。気象台から外を見ると、文字通り「夏空」が広がっていた。やっと条件がそろった。こうして、国内で最後の“梅雨明け”発表が午前11時に行われたのだった。
◆“梅雨明け”は後日、検証され9月に確定値を発表
ただ、梅雨明けしても安定した晴天が続くわけではない。実際に25日も局地的な激しい雷雨があった。あす以降もしばらくは晴れていても天気の急変に注意が必要だ。なお、梅雨明けの発表は速報値であり、正確な梅雨明けの日については後日検証され、9月はじめに確定値として発表される。
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
注目の記事
【ボクシング重岡銀次朗さん】元世界王者のリング事故から1年…麻痺と言葉の壁に直面しながらも「兄弟で前へ」

病で倒れた技能実習生を襲った不法滞在の危機“想定外”の長期療養に直面したベトナム人青年「今回は特例」で終わらせない 問われる受け入れ環境の整備

【天気頭痛】「気圧が原因」は思い込みかも…痛み止めの飲みすぎで慢性化、脳卒中などの見逃しリスクも 「日誌」で自分のパターンを知って対策【医師が解説】

「午前3時にギャー」夜泣きに悩むママを救う“深夜限定カフェ” 『10人に1人が産後うつ』の時代を救う拠り所の理想と現実 新潟市西蒲区

生乾き臭は “菌の代謝物” だった… 今年の梅雨こそ しぶといニオイと離れたい『部屋干しの正解』

「今更苦労する気はない」旧宮家の男性が語る“男系男子養子案”への困惑 皇室典範改正の裏で議論進まぬ“お金”と“皇位継承”の問題【edge23】









