温泉街の灯を絶やさないため、福島県会津若松市のバス会社が老舗旅館の経営再生を目指します。

会津地方を中心に、路線バスなどを運営する会津乗合自動車は25日に会見を開き、会津若松市にある芦ノ牧温泉の老舗旅館、丸峰観光ホテルへの出資を発表しました。

丸峰観光ホテルは、温泉街のなかでも最大規模を誇りますが、震災や新型コロナなどの影響で経営が困難になり、今年2月、裁判所に民事再生法手続きを申し立てていました。

会見で、会津乗合自動車の佐藤俊材社長は「交通と宿泊の連携に努め、会津経済に好循環を生み出したい」と地域一体となって観光業を盛り上げていく考えを示しました。

会社では、8月末にも旅館と契約を結び、グループ会社と連携しながら経営再建を進めていきます。